脳神経外科

脳出血の治療

脳出血では血腫の量が多い場合や生命に危険性が高い場合に手術を行います。当院では患者さんの状況に応じて対応いたします。また、全身麻酔をかけることなく、局所麻酔下で頭皮に2cmほどの切開、頭の骨に100円玉ほどの孔をあけボールペンの芯ほど太さの針をさして血腫を注射器で抜きとる手術を行っています(図4)。きわめて低侵襲であることから高齢の患者さんや種々の合併症のある患者さんにも適応が広がり、また手術直後からリハビリテーションを開始することができます。ちなみに麻痺などがあっても意識がはっきりしている患者さんであれば、医師が患者さんとお話しながら行うことができ、手術時間も30分ほどしかかかりません。

図4.定位脳手術

定位脳手術、血腫吸引(A)と手術装置(B) 、被殻出血術前(C)と術後(D)