産婦人科

卵巣・卵管・腹膜がん

卵巣・卵管・腹膜がんとは

卵巣がんは卵巣に、卵管がんは卵管に、腹膜がんは腹膜に発生するがんのことです。
初期は症状のないまま進行するため、早期の発見が難しいがんと言えます。

症状

初期にはほとんど症状が現れません。
進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
腹部の膨満感や痛み、腰痛、消化不良、食欲不振、吐き気、便秘または下痢、尿の頻度や量の変化など

検査について

腹部の触診や内診のほか、超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査などの画像検査を行います。
がんの正確な診断には病変の一部を採取して行う細胞診や組織診を行う必要がありますが、卵巣や卵管は骨盤内の深い位置にあるため体の外側から病変の採取はできません。
そのため、画像検査でがんの疑いがあると判断される場合はまず手術を行い、手術で切除した病変の組織診によりがんかどうかを確定診断します。
通常、上記の検査による強い痛みはありませんが、当然ながら緊張をされるかと思います。検査中に痛みやご不安があれば遠慮なく医師、看護師にお伝えください。

治療について

卵巣がん・卵管がん・腹膜がんが疑われる場合は、まず手術を行い、できるかぎり病変を切除します。
術後に切除病変を用いた組織診を行い、病期(卵巣がん・卵管がん・腹膜がんでは手術進行期と呼びます)や組織型を診断します。次に行う治療は手術進行期(病期)や組織型他を総合的に検討のうえで決定します。

妊娠、出産について

将来子どもをもつことを希望される場合は妊よう性温存(妊娠が可能な状態を保つこと)が可能かどうか、治療を始める前に担当医にご相談ください。

該当する症状があり診察をご希望の場合は、月~土曜日午前の婦人科外来を受診ください。初診は予約なしで受診いただけます。