部門

臨床工学科について

現在の医療は医療機器なくして成り立ちません。そのため医療機器を専門的に扱う資格が1988年から開始されました。それが臨床工学技士(CE:Clinical Engneer)です。

当部署は2017年3月31日までME室でしたが、2017年4月1日から臨床工学科(CE)に名称が変わりました。まだ「MEさん!」と呼ばれるときもありますが、少しずつですが浸透されてきています。

当院のCEは2023年の入職者を合わせて59名(男性36名・女性22名・内、事務職男性1名)にて業務に従事しています。院内の様々な業務を担っており、従事部門は【手術室】・【透析室】・【心臓カテーテル室(ABL含む)】・【内視鏡室】・【院内ME】・【高気圧酸素治療室】・【ペースメーカ外来】・【遠隔モニタリング】・【ウォールーム】と、多岐に渡り活躍しています。2019年5月に高気圧酸素治療装置を導入したことで、臨床工学技士として活躍できる、ほぼ全ての分野に従事できる環境が整いました。

学生さんの病院実習も積極的に受け入れています。現在は9校の実習施設となっており、毎年数多くの実習を担当しています(2023年は7名)。また、インターンシップを8月限定で受け入れており、数多くの募集を頂き全ての枠が一瞬で埋まってしまいます。コロナ禍のため残念ながらキャンセルされた学生もいましたが、2023年は9名(内6名が入職)の学生が来てくれました。今年も少人数(15名程度)ではありますが、インターンシップを実施予定です。
求人希望の見学も全国から多く来られており、北海道から九州まで全国から来院して頂けました。

当院はCOVID-19患者様を診る環境にあります。凄まじかった第5波においては、何台もECMOが登場していました。地域のみならず、近隣の都県からも数多くの要請があり、可能な限り受け入れていました。
非常に大変ではありますが、患者様のために出来る限りの医療提供に協力しています。

千葉西総合病院では日本初のウォールーム(心臓外科・循環器内科・透析室など、急変しやすい患者様のモニターを監視する部屋)を設置しており、CEも交替で勤務しています。

当院には日本全国から患者様が受診されていますが、従事している技士も様々な地域の学校から入職されています。

出身校 人数
杏林大学 6名
読売理工医療福祉専門学校 4名
東京電子専門学校 3名
日本工学院専門学校 3名
東京医薬専門学校 3名
国際メディカル専門学校 3名
大阪ハイテクノロジー専門学校 3名
首都医校 3名
北海道科学大学 2名
東北文化学園大学 2名
帝京平成大学 2名
神奈川工科大学 2名
吉田学園医療歯科専門学校 2名
さくら総合専門学校
(旧:東洋パラメディカル学院)
2名
東京工科大学 1名
つくば国際大学 1名
桐蔭横浜大学 1名
近畿大学 1名
岡山理科大学 1名
広島国際大学 1名
札幌看護医療専門学校
(旧:北海道ハイテクノロジー専門学校)
1名
東北文化学園専門学校 1名
帝京短期大学 1名
小松短期大学 1名
国際医療看護福祉大学校
(旧:国際メディカルテクノロジー専門学校)
1名
北里保健衛生専門学院 1名
太田医療技術専門学校 1名
静岡医療科学専門大学校 1名
帝京医学技術専門学校 1名
東海医療科学専門学校 1名
大阪医専 1名
神戸総合医療専門学校 1名

認定資格

CEはまだ新しい資格です。そのため知名度や学会認定資格も少ないですが、当科の目標として少しずつ専門性を持った資格取得に挑戦しています。

学会認定資格 人数
血液浄化専門臨床工学技士 2名
不整脈治療専門臨床工学技士 1名
心・血管カテーテル関連専門臨床工学技士 1名
認定医療機器管理臨床工学技士 2名
認定血液浄化臨床工学技士 2名
認定集中治療関連臨床工学技士 1名
透析技術認定士 6名
呼吸療法認定士 6名
体外循環認定士 4名
ITE心血管インターベンション技師 3名
内視鏡認定技士 2名
CDR認定 2名
日本アフェレーシス学会認定技士 1名
腎代替療法専門指導士 1名
MDIC 1名
学会検定資格 人数
心電図検定1級 2名
心電図検定2級 1名
心電図検定3級 2名

学会発表

私たちは、技術・知識の向上のために日々努力をしており、学会発表もその一つです。2007年から記録を残しはじめて2024年3月現在で、338演題の発表を行いました。学会で発表する事で知識の充実を図り、さらに新たな発見と探究心を養うことで、医療現場に還元できる技術や知識が生まれてくると思っています。また、外部の様々な方と交流を深め、情報交換も重要と考えています。
2020年以降はCOVID-19の影響が大きく、中止となる学会も多くありましたし、たとえ開催してもWeb開催が殆どでした。 しかし、少しずつ現地開催も行われるようになり、活気も戻りつつあります。

2023年(24演題)

  • 日本循環器学会総会…4演題
  • 日本心血管インターベンション治療学会学術集会総会…3演題
  • ADATARA LIVE・・・1演題
  • 日本臨床工学技士会総会・・・3演題
  • Chiba of Perfusion Technique・・・1演題
  • 千葉メディカルスタッフ研究会・・・1演題
  • 日本体外循環技術医学会大会・地方会・・・2演題
  • ペーシング治療研究会・・・2演題
  • 植込みデバイス関連冬季大会・・・2演題
  • 日本急性血液浄化学会学術集会・・・1演題
  • 日本透析アクセス医学会学術集会総会・・・1演題
  • 千葉県CART座談会・・・1演題
  • 埼玉体外循環技術交流会・・・1演題
  • VA online Salon・・・1演題

2022年(24演題)

  • 日本循環器学会総会…1演題
  • 日本心血管インターベンション治療学会学術集会総会・地方会…3演題
  • 日本体外循環技術医学大会総会・地方会・・・4演題
  • 日本透析医学会学術集会総会・・・2演題
  • 日本臨床工学技士会総会・地方会・・・2演題
  • 千葉メディカルスタッフ研究会・・・1演題
  • 日本人工臓器学会大会・・・1演題
  • ADATARA LIVE・・・1演題
  • 日本集中治療医学会学術集会・・・1演題
  • ペーシング治療研究会・・・2演題
  • 日本透析アクセス医学会学術集会総会・・・1演題
  • 日本アフェレーシス学会学術集会・・・1演題
  • 臨床工学部会循環器セミナー・・・2演題
  • リードマネージメント研究会・・・1演題
  • chiba society of perfusion technique・・・1演題

2021年(13演題)

  • 日本循環器学会総会…1演題
  • 日本心血管インターベンション治療学会学術集会総会・地方会…7演題
  • 日本体外循環技術医学大会総会・地方会・・・2演題
  • 日本臨床工学技士会総会・・・2演題
  • 千葉メディカルスタッフ研究会・・・1演題

2020年(8演題)

  • Chiba of Perfusion Technique・・・1演題
  • 千葉メディカルスタッフ研究会・・・1演題
  • 東京内視鏡技師研究会・・・1演題
  • 日本透析医学会学術集会総会・・・4演題
  • 日本人工臓器学会大会・・・1演題

2019年(27演題)

  • 日本循環器学会総会…4演題
  • Chiba of Perfusion Technique・・・1演題
  • 千葉メディカルスタッフ研究会・・・1演題
  • 日本ロボット学会学術集会・・・1演題
  • 医師技士スピンオフ勉強会・・・1演題
  • 近畿心血管治療ジョイントライブ…3演題
  • 鹿児島体外循環講演会
  • 福岡県パフュージョンセミナー
  • 日本心血管インターベンション治療学会学術集会総会・地方会…6演題
  • 日本透析医学会学術集会総会・・・1演題
  • 日本体外循環技術医学大会・・・2演題
  • CCT・・・3演題
  • 関東臨床工学技士会・・・1演題

※2024年3月現在

病院裏に大きな公園(21世紀の森)があり、忙しい病院ではありますが「たまにみんなで楽しもう!」と、バーベキューなど企画・開催して楽しく朝から飲んでいます!タイミングがなく残念ながら実施できなかった年も多いですが、2016年は新人歓迎会で開催しました。ここ数年は台風直撃やCOVID-19の影響で・・・残念!
今年も飲み会自体が禁止となっています。細かく言えば、個人的な会食・飲み会も行えない状況ですので、コミュニケーションが少ない状況が続いてしまっています。しかし、医療職と言う自覚を持ち我慢を続けています。

臨床工学科(CE)
【2013年11月17日(日)】参加人数23名+子供3名
【2016年5月15日(日)】参加人数26名+子供1名