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脛骨近位端骨折 術中PTE 変形治癒・人工膝関節置換術

脛骨近位端骨折(AO41C3)術中PTE、変形治癒・人工膝関節置換術(増井)

症例 53歳、男性
受傷時レントゲン

受傷当日、創外固定術を施行
観血的整復固定術中に、PTE発生
  • 術前ヘパリン投与、術前DVT陰性であったが、術中PTE(両側)を発症し、手術中断
  • ICU入室し、人工呼吸器管理、抗凝固療法を施行
術後創部感染
  • ICUから帰室後、熱発
  • デブリドマン後、抗生剤混入セメント充填術を施行
創部感染治癒後、観血的整復固定術
  • 内側関節面に腸骨半層骨移植
  • 外側に腸骨半層骨移植し、外側壁再建(将来的にTKAの可能性が高いため)
観血的整復固定術5か月後

  • 移植した内側腸骨半層骨は吸収され関節面が陥没している
  • 外側に移植した腸骨半層骨は生着し、外側壁が再建されている
術前プラン・作図
術直後レントゲン
術中経過
  • 出血量:540ml
  • 手術時間:3時間10分
  • リハビリ:術後1 日車いす、3日歩行訓練
  • 術前可動域(40/50度):Medial parapatellar approach/Quadriceps snip
術後3か月のレントゲン
全荷重歩行中、可動域:屈曲90度、伸展-10度