膝蓋腱近位・遠位裂離骨折
目次
膝蓋腱近位・遠位裂離骨折(増井)
症例 | 13歳、男児 膝蓋腱裂離骨折(近位/遠位) |
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術前レントゲン・CT | 膝蓋骨高位を認める 膝蓋骨内側下極に裂離骨折を認める |
術前MRI | MPFLの断裂を認める 脛骨粗面から裂離した膝蓋腱本体と膝蓋骨下極からから剥がれた膝蓋腱内側1㎝の線維を認める |
術中所見 | 膝蓋腱が脛骨粗面から裂離(右)し、さらに膝蓋骨から膝蓋腱内側1㎝が線維方向に剥がれている(左) 膝蓋腱が脛骨粗面から裂離している。 MPFLが膝蓋骨側で切れている。 MPFLにファイバーワイヤーでKrackow sutureをかけ、膝蓋骨に骨孔をあけて膝関節屈曲30度で縫合する 膝蓋腱にファイバーワイヤーでKrackow sutureをかけて、さらに膝蓋腱本体と内側1㎝裂離部分を縫合する 膝蓋腱を脛骨粗面に戻し、KWで仮固定する 膝蓋腱をワッシャー付きスクリューで固定する。 脛骨に数か所骨孔をあけ、ファイバーワイヤーを骨内に通して膝蓋腱を上から押さえるように膝関節屈曲30度で縫合する |
術中・後経過 | 手術時間:2時間15分 出血量:240ml 後療法:術後2日自動運動、術後1週他動運動 術後2週可動域:0/50度 ・術後2週目に関節授動術施行 術中屈曲120度 術後5週可動域:0/135度 |
術後レントゲン | 膝蓋腱付着部がワッシャー付きスクリュー、膝蓋骨下極から剥がれた骨片がKWで固定されている |