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大腿骨転子部/大転子・外側壁骨折症例

大腿骨転子部/大転子・外側壁骨折(AO分類31-A3.3に転子部/大転子・外側壁骨折合併)症例(増井)

症例 79歳、男性
大腿骨転子部/大転子・外側壁骨折(AO分類31-A3.3に転子部/大転子・外側壁骨折合併)症例
受傷時レントゲン・CT
AO分類31-A3.3に転子部/大転子・外側壁骨折合併を認める。

γtype femoral nailとtension band plateで固定
術中・後経過
  • 手術時間:1時間10分
  • 出血量:180ml
  • 術後1日車いす、術後5日全荷重歩行
術後レントゲン γtype long femoral nailとtension band plateで固定

ポイント AO分類31-A3.3に転子部/大転子・外側壁骨折合併
  • femoral nail近位部を支持する大転子を含めた外側壁に骨折を認める不安定性が高い骨折型
  • 内反変形・偽関節・内固定材折損などのriskが高い
  • risk の軽減と早期荷重歩行を目的にγtype femoral nailにtension band plateを併用
  • 骨折状態、伸張・剪断方向を評価した上で十分なtension band/buttress効果が得られる位置にplate設置
  • 血流を考慮してワイヤリングは施行せず、monocortical locking screwでLCPを固定