部門

災害医療支援

2011年3月12日、千葉西総合病院・薬剤部の朝礼では、我が病院の母体である徳洲会グループの災害医療活動の中心であるNPO法人TMAT(Tokushukai Medical Assistance Team)が昨日の地震発生の2時間後に被災地に向けて出発したことが伝えられました。

徳洲会グループでは、1995年の阪神・淡路大震災以来、災害医療支援活動に継続的に取り組んでいます。
千葉西の薬剤部でもスマトラ沖地震・津波災害のときに薬剤師を1人派遣したことがありました。
これまでにも、千葉西では派遣はなくても被災地への医薬品供給という形で、夜遅くまで梱包詰めをして発送したことがありました。

今回の東日本大震災で、徳洲会グループは東京の徳洲会本部から一括で医療物資と人を移送する方式を確立しました。夜23時に全国各地から集まった職員がマイクロバスに乗り込み、高速道路を使って翌朝に仙台に到着するという光景が、4月末まで毎日見られました。薬剤師も毎日最低1人は入りました。医療チームというのは医師・看護師・薬剤師だけでなく運転手役などそれ以外の大きなバックアアップがあったことは言うまでもありません。

千葉西の薬剤部としては6人の薬剤師を医療チームの一員として現地に派遣しました。
1人あたり、4泊5日位のスケジュールでそれぞれ異なる期間で行きました。
場所は宮城県沿岸部にある気仙沼市階上(はしかみ)地区、気仙沼市本吉地区(本吉病院)、南三陸町(ベイサイドアリーナ)、岩手県大船渡市(リアスホール)の4カ所です。

当薬剤部としては6人の薬剤師を医療チームの一員として現地に派遣しました。
1人あたり、4泊5日位のスケジュールでそれぞれ異なる期間で行きました。
場所は宮城県沿岸部にある気仙沼市階上(はしかみ)地区、気仙沼市本吉地区(本吉病院)、南三陸町(ベイサイドアリーナ)、岩手県大船渡市(リアスホール)の4カ所です。


又、今回は被災地域が広範囲で徳洲会のスタッフだけでは人員不足が予想されたため、インターネットや海外の医師コミュニティーなどを活用した公募による支援者の募集も実施していました。他の医療法人や米国などの医療者とも被災地入りして一緒に活動させていただきました。

被災地での薬剤師の役割

  • 運搬 仕分け 整理 発注(相当な体力が必要)
  • 衛生監視 感染予防 流行対策(薬学的知識・技能・態度が必須)
  • 処方チェック 調剤 服薬ケア 投薬(薬学的知識・技能・態度が必須)
    *薬剤師は、専門外の医薬品に詳しくない医師にとって、必要不可欠である

当薬剤部で、災害医療支援に参加したものは、「現地での活動を振り返って」または「薬剤師としての反省や今後の課題」、さらに今後 災害医療支援活動に薬剤師が積極的に参加していただくことを目的に医療薬学会などで発表をおこなってまいりました。(薬剤部 学会・講演発表などの歴史参照)