専門医療センター

肘関節滑液包炎・米粒体症例

肘関節滑液包炎・米粒体症例(増井)

症例 50歳、男性
肘関節背側の滑液包炎(他院で長期間、穿刺にて経過観察)
受傷時レントゲン
単純レントゲン、CT:肘関節背側に軟部陰影を認める

MRI:肘関節背側にT2 high intensityを呈する滑液包を認め、
内部にiso intensityを示す多数の米粒体(rice boby)を認める
術前プラン *慢性炎症
*培養検査(結核含む)
*採血(リウマチ含む)
*切除術
術中写真

米粒体
  • 結核やRAといった慢性炎症による非特異的な反応
  • 関節や滑液包内に発生
  • 肥厚した滑膜から発生した絨毛が硝子様変性して脱落したものが核となり、滑膜細胞からのコラーゲンやムコ多糖体の分泌と反復する慢性炎症により析出されたフィブリンや脱落絨毛細胞片が沈着して層状に集積・発育