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人工骨頭ステム周囲骨折症例

人工骨頭ステム周囲骨折症例(増井)

症例89歳、女性
著しい骨粗鬆症、皮下組織が極めて薄く大転子部が突出
レントゲン人工骨頭ステム周囲骨折(介護骨折)



人工骨頭近位のポラースコーテイング部にbone ingrowthが得られている。
手術プラン#側臥位にて外側から展開
#皮下組織が極めて薄いため、外側筋間中隔から大腿骨を一塊にして展開
#骨質が極めて不良なため、double plating
#皮下組織が極めて薄く大転子部が突出しているため、前方・後外側からdouble plating
#骨質不良が極めて不良なため、穿破防止のためdouble plateを介してワイヤリング
#関節包を切開し、術中不安定性テスト(人工骨頭ステムの緩み確認)
#シンセス社製distal femur LCP、narrow LCP使用
術中・後経過
  • 出血量:406ml
  • 手術時間:1時間14分
  • リハビリ:術後2日車いす
術後レントゲン
ポイント
  • 短時間の手術と安心して介護が可能な強固な固定
  • 皮下組織が極めて薄いため、外側筋間中隔から展開
  • 骨質が極めて不良なため、前方・後外側からdouble platingと穿破防止のためdouble plateを介したワイヤリング
  • 関節包を切開し、術中不安定性テスト(人工骨頭ステムの緩みを確認)
  • シンセス社製distal femurLCP、narrow LCP