カテーテルアブレーションについて
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千葉西総合病院心臓病センターでは、循環器科と心臓外科が連携して循環器最新医療に取り組んでいます。不整脈治療に関しても高度な専門的診療・治療が可能な施設です。
当センターでは発作性上室性頻拍、心房細動、心室性頻拍、徐脈性不整脈に対し、カテーテルによる電気生理学的検査および心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)、ペースメーカー植え込み術を多数施行しています。特に心房細動を含め頻拍症に対するカテーテルアブレーションは多数の実績があり、高い根治率を得ています。不整脈の起源部位をカテーテルを用いて高周波(局所温度50〜60℃)で焼灼することにより、4〜5日の入院治療で一生つきまとう突然の動悸や発作に対する不安から解放され、内服や通院治療が不要となる循環器分野のなかでは唯一根治可能なすばらしい治療法です。
また脳梗塞の原因ともなる発作性心房細動に対しても、内服では発作のコントロールが得られない薬剤抵抗性の発作性心房細動の方や、副作用等で抗不整脈薬の内服を継続できない方、また一生内服を継続するよりは根治を希望される方に はカテーテルアブレーションを行い、約90%の方でコントロールが可能となっています。
当院は平成15年7月より植込型除細動器(ICD)の認定施設となり、以後突然死をきたす心室性不整脈(ブルガダ症候群、QT延長症候群、特発性心室細動、肥大型心筋症や拡張型心筋症に伴う心室頻拍など)に対してICD植え込みを含めた治療も実施しています。