部門

内視鏡室業務

内視鏡センターでは検査時準備として電子スコープの取り外し、処置具等の補充点検・管理など検査の準備から、検査後のスコープの洗浄及び使用機器の洗浄・消毒などの片付けを行っています。また、検査中は患者様の状態に応じて医師指示のもと検査の介助を行っています。

当院ではERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影法)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、EUS(内視鏡的超音波検査)など、専門的な治療を行っており、臨床工学技士がそれぞれの治療に対し介助を行います。

緊急時や病棟、救急外来での検査・治療が必要な場合は24時間365日いつでも臨床工学技士が医師と共に治療にあたります。

内視鏡実績

  上部内視鏡 下部内視鏡 気管支鏡 ERCP ESD EUS 総件数
2018年 9,540件 3,400件 52件 325件 146件 207件 13,317件
2019年 9,772件 3,431件 57件 402件 158件 188件 13,662件
2020年 7,587件 2,554件 54件 384件 149件 135件 10,579件
2021年 8,591件 2,949件 65件 409件 138件 164件 12,014件
2022年 8,264件 2,973件 69件 405件 145件 143件 11,711件
2023年 8,341件 3,095件 53件 401件 142件 89件 12,121件

※上部内視鏡、下部内視鏡件数はESD及びEUSの件数を含みます。
総件数は上部内視鏡、下部内視鏡、気管支及びERCPの件数の総計です。

2020年度は新型コロナウイルスの影響をうけ検査件数が減少しましたが、ERCPやESDとはじめとする内視鏡的治療は例年と同程度の件数を行うことができました。今後も以前同様の検査、治療が行えるよう臨床工学技士としてできるサポートしながら、治療に参加しています。

関連ワード

  • 上部消化管内視鏡:口から内視鏡を挿入し食道、胃、十二指腸までの上部消化管を観察し潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどの診断、治療を行います。
  • 下部消化管内視鏡:肛門から内視鏡を挿入し大腸と小腸の一部を観察しポリープや癌、炎症などの診断、治療を行います。
  • 気管支内視鏡:口または鼻から内視鏡を挿入し気管支を観察し癌などの病変に対し組織や細胞を採取します。
  • ERCP(内視鏡手的逆行性膵胆管造影法):スコープを十二指腸まで進め膵管、胆管を造影カテーテルで造影する検査です。
  • ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術):胃や大腸、食道などに発生した早期がんや腫瘍といった病変に対して電気メスを用いて剥離していく治療法です。外科的手術と異なり、肉体的な負担の軽減や入院期間の短縮等のメリットがあります。
  • EUS(超音波内視鏡検査):超音波プローブを消化管に挿入し表面には見えない消化管腫瘍の位置と大きさ、悪性の程度などを調べることができます。