産婦人科

子宮頚がん

子宮頚がん

子宮頸がんとは、子宮の頸部(子宮の入り口部分)に発生するがんのことです。
主にヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で発生することが知られています。HPV感染が長期間持続すると、正常な細胞ががん細胞に変化する可能性があります。また、喫煙、免疫力の低下、遺伝的要因なども子宮頸がんのリスクを増加させるとされています。
早期に発見されれば治療がしやすく予後も良いのですが、進行すると治療が難しくなりますので早期発見と早期の治療開始がとても重要となります。

症状

子宮頸がんは、初期にはほとんど症状が現れないことが多いため、定期的な検診が重要です。進行すると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 不正出血:月経中でない時期の出血や、性行為時の出血
    水っぽい、濃い茶色をしている、または膿状のおりものがでる
  • 骨盤、下腹部、腰の痛み
  • 下半身のむくみ

検査について

主に細胞診、コルポスコピー検査(患部を精密に観察できる拡大鏡を使った検査)、組織診の3つの検査を行います。
通常はまず細胞診を行い、悪性の疑いがあればコルポスコピー検査(膣拡大鏡検査)を実施します。コルポスコピー検査でも悪性を疑われる所見が見られた場合は、その箇所の組織を採取して検査する組織診を実施し、より正確な診断がされます。
通常、上記の検査による強い痛みはありませんが、当然ながら緊張をされるかと思います。検査中に痛みやご不安があれば遠慮なく医師、看護師にお伝えください。

治療について

がんの進行の程度や組織型に応じて治療法を選択します。
主として手術療法、化学療法、放射線療法があり、場合によりそれらを組み合せた治療もおこなわれます。 患者様のご希望や年齢、治療後の妊娠を望むかといった条件を総合的に検討し、担当医と相談のうえで治療をすすめることとなります。

妊娠、出産について

将来子どもをもつことを希望される場合は妊よう性温存(妊娠が可能な状態を保つこと)が可能かどうか、治療を始める前に担当医にご相談ください。

該当する症状があり診察をご希望の場合は、月~土曜日午前の婦人科外来を受診ください。初診は予約なしで受診いただけます。