脳卒中センター
目次
脳卒中センター長 熊井 潤一郎
脳神経外科領域には、外傷や脳卒中の様な超急性期に正確な診断と迅速な治療を要する病態と、脳腫瘍や未破裂脳動脈瘤、顔面けいれんなど、日程を組んで治療を行う疾患があります。私たちの施設は、脳神経外科専門医、脳卒中専門医、脳神経血管内治療専門医でその両者に対応すべく診療にあたっております。
特に脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)診療には力を入れており、26床と全国でもトップレベルの規模を誇るSCU(脳卒中ケアユニット)を軸に、迅速、的確、高度な治療を心がけています。脳卒中を専門とする医師が24時間365日常駐し、常に血管内治療を含む緊急手術が行える体制を敷いています
当科が手掛ける代表的な脳外科手術
- 脳動脈瘤ネッククリッピング術
- 脳腫瘍摘出術
- 開頭血腫除去術
- バイパス手術
- 頸動脈内膜剥離術
- 神経血管減圧術
- 水頭症手術 など
当科が手掛ける代表的な血管内治療手術(カテーテル手術)
- 脳動脈瘤コイル塞栓術
- 頸動脈ステント留置術
- 脳血栓回収術 など
当院脳神経外科の特徴
「松戸脳卒中ネットワーク」の中核病院です。
当院は松戸市内4病院、松戸市医師会、松戸市消防局、松戸市の連携により運営されている「松戸脳卒中ネットワーク(Matsudo Stroke Network: MSN)」に参加しています。
MSNは当科主任部長熊井医師を含む、市内の脳卒中担当医師の発案により立ち上げられました。脳卒中の啓発活動や、発症者を適切な病院へ搬送し迅速な治療を開始することで後遺症を失くす、もしくは軽くすることを目指して活動しており、当院は治療における中核を担っています。
安全な手術を目指して
脳外科手術において合併症を回避することは重要です。手術に際して脳に障害を負わせないよう、各種神経モニタリング、術中血管撮影、ナビゲーションシステムを行いながら安全な手術を心がけております。
- 運動誘発電位モニタリング:MEP (motor evoked potential)
- 体性感覚誘発電位モニタリング:SEP (somatosensory evoked potential)
- 聴性脳幹反応:ABR (auditory brainstem response)
- 顔面神経誘発筋電図
- 視覚誘発電位モニタリング:VEP (visual evoked potential)
- 術中血管撮影
- ナビゲーションシステム
- 経頭蓋ドップラー:TCD (transcranial Doppler ultrasonography)
- 内シャント圧モニター (stump pressure)
- 電磁血流計・レーザー血流計
- 赤外線酸素分圧モニター