専門医療センター

人工股関節置換術の近況

基本方針

症例毎で関節破壊、変形、靭帯・関節包の拘縮などは異なるため、緻密な術前計画に始まり、丁寧な手術操作(適切な人工関節の設置と軟部組織バランス、確実な止血など)を心がけています。建築に例えるなら、建て売り住宅のような型通りの作業(手術)は行わず、いわば宮大工が行うような丁寧な作業(手術)を心がけ、患者さんに満足して頂ける家(股関節機能)を作ることを第一に考えています。(増井)

症例:83歳、女性

  • 出血量:212ml
  • 手術時間:94分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
  • 入院期間:23日

症例:79歳、女性

出血量:180ml

  • 手術時間:82分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
  • 入院期間:21日

症例:72歳、女性

  • 出血量:270ml
  • 手術時間:86分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
  • 入院期間:23日

症例:65歳、女性

  • 出血量:380ml
  • 手術時間:95分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
  • 入院期間:30日

症例:82歳、女性

出血量:132ml
・手術時間:87分
・リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
・入院期間:23日

症例:55歳、女性

  • 出血量:210ml
  • 手術時間:105分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
  • 入院期間:31日

術後成績近況

対象:45例

  • 性別:男性11例、女性34例
  • 手術時間:82~250分(平均132分)
  • 年齢:33~86歳(平均69.6歳)
  • 出血量:132~1120 ml(平均447.6ml)
  • 入院日数:9~51日(平均23.3日)
平均年齢(歳)平均手術時間(分)平均出血量(ml)平均入院期間(日)
69.6132447.623.3

手術手技

1:後方アプローチで展開する

2:予定脚長になるようにインプラント位置を確認しておき、マーキングする

3:マーキングした位置で正確に骨切りする

4:人工臼蓋を正確に打ち込めるように骨盤を剥離する

5:人工臼蓋を打ち込むために骨盤を掘る

6:トライアル人工臼蓋とステムを打ち込んで、仮整復を行う

7:仮整復をした人工股関節で安定性を丁寧に確認する

8:不安定性を認めたら、安定性が認められるまで障害物を除去する

9:本物の人工臼蓋・ステムを正確に打ち込む

10:人工股関節の安定性を最終確認する

11:術後脱臼予防のために関節包や周囲筋群を強固に修復する