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大腿骨骨幹部骨折偽関節症例

大腿骨骨幹部骨折偽関節症例(増井)

症例 30歳、男性
  • 他院にて大腿骨骨幹部骨折に対して観血的整復固定術施行
  • その後、偽関節にて数回手術歴あり
術前レントゲン
Hypertrophic non-union、髄内釘近位周囲にclear zoneを認める
術前プラン
  • Hypertrophic non-union:固定不良・不安定性が原因
  • 手術療法
    • Locking plate追加固定+Decortication
    • 極力太い径にChanging nail+Decortication
      Antegrade:殿筋への侵襲があるが、十分な数のスクリューが打てる
      (ストライカー社製T2:3本ずつ)
      Retrograde:抜去に用いた皮切を利用して遠位だけの展開で済むが、近位スクリューがAP方向でしか打てない(2本:固定性に落ちる)
  • 固定性・早期リハビリを考慮して、Antegrade nail+Decorticationを施行
術中・後経過
  • 出血量:280ml
  • 手術時間:2時間15分
  • リハビリ:術後2日車いす、1週1/3荷重、1週あがり
術後レントゲン
偽関節部を掻爬、軟部組織をつけたまま骨皮質をノミで骨切り・chipping
術後8ヶ月
レントゲン

骨癒合が得られ、痛みなく全荷重歩行中