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大腿骨転子部骨折術後・テレスコープ症例

大腿骨転子部骨折術後・テレスコープ症例(増井)

症例 88歳、女性
他院で大腿骨転子部骨折合併に対して観血的整復固定術を施行。転居のため当院で経過フォロー中にテレスコープ進行。
受傷時レントゲン・CT

大腿骨転子部骨折(剪断骨折)を認める。
初回手術後のレントゲン・CT
正面像で一見、髄外に整復されているように見えるが・・・


近位骨片が髄内へ短縮転位し、ブレードのテレスコープと周囲に透亮像を認める:骨性コンタクトはされていなかったと思われる。
術前プラン
  1. 若年者
    • γタイプlong femoral nailの入れ替えあるいはDistal femur LCPによる内固定
    • ・ブレード挿入部に人工骨移植あるいは骨移植
  2. 高齢者
    • 早期離床/早期荷重歩行のためセメントロングステム人工骨頭置換術
術中・後経過
  • 出血量:505ml
  • 手術時間:1時間55分
  • 後療法:術後1日車いす、3日歩行訓練
術後レントゲン