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非定型大腿骨骨折(リカルボン長期内服)

非定型大腿骨骨折(リカルボン長期内服)(増井)

症例 74歳、女性
受傷時レントゲン・CT

骨折部内側はスパイク状で外側に横骨折を認め、外側骨皮質は肥厚している
術前評価と治療計画
非定型大腿骨骨折
  • 内側骨折部はスパイク状
  • 外側骨皮質肥厚、外側短斜(横)骨折
内固定材選択
  • 骨癒合しずらい:内固定後4~6週で仮骨形成がない際はテリパラチド投与を検討
  • Full length、極力太い髄内釘による固定
対側評価
  • 骨シンチ・MRI:痛みがないinsuffciency fracutureに対してはテリパラチド投与。痛みを伴うinsuffciency fracutureがあれば、予防的内固定。
術中・後経過
  • 手術時間:1時間
  • 出血量:100ml
  • 術後2日可動域訓練、全荷重歩行
術直後レントゲン
術後4週レントゲン:全荷重歩行
術後12週レントゲン:全荷重歩行
ポイント
非定型大腿骨骨折
  • 十分量のカルシウム、ビタミンDの補充
  • 軽微な外力による骨折
  • 内側骨折部はスパイク状
  • 外側骨皮質肥厚、外側短斜(横)骨折