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人工骨頭周囲骨折症例

人工骨頭周囲骨折症例(増井)

症例 87歳、女性
(重度心不全、受傷前は自立歩行)
術前レントゲン・CT
Parapatellar extracapusular approach
  1. Parapatellar approach
  2. 関節包上を剥離、大腿骨外側部を露出し、整復固定に必要な部分だけ骨折部を展開。
  3. 骨折部の展開は最小限にして整復、骨把持鉗子で仮固定し、ラグスクリューで圧迫固定。次にプレートを適切な位置に設置し、ロッキングスクリューで固定。

  4. 深屈曲にて縫合
治療計画 *インプラント周囲骨折
  • 高齢者に多い。
  • 様々な合併症がある。
  • 手術時間は極力短く、出血量極力少ない方が良い。
  • 骨粗鬆症により骨が脆弱である。
  • 早期に離床・リハビリが可能な強固な生物学的な固定が必要である。
*MIS
  • 手術時間が短い
  • 出血量が少ない
  • 術創長が短い
  • 深部組織侵襲が小さい
  • 近年、人工関節ではインプラント設置不良や筋肉・皮膚の牽引による組織侵襲が問題点として挙げられている。

*骨折より末梢をParapatellar extracapsular approachで軟部組織を温存して展開する。

術直後レントゲン
術中・後経過
  • 出血量:100ml
  • 手術時間:1時間20分
  • リハビリ:術後2日可動域訓練、車いす