専門外来・治療
関節外科
変形性関節症、関節リウマチの患者様の外科的治療を行っております。特に人工膝関節置換術(TKA)や人工股関節置換術(THA)では、最小侵襲法の技術を取り入れて、変形の程度によりますが、どちらも平均10cm以下の傷で手術を行うことが可能です。また、感染が起こったときの的確な対処、肺塞栓症の予防法なども確立されており、手術後のいわばメンテナンスについても患者さんが安心して受けられる治療体制を整えております。
関節リウマチの薬物治療および外科治療
関節リウマチの治療において、まずは薬物療法が基本となります。最近のリウマチ治療は、発症後3年以内に関節が最も破壊されることから、最初に強力な薬物を投与する傾向にあります。このような観点から現在メトトレキサートがリウマチ治療のファーストチョイスとなりつつありますが、それでもコントロール不能な重度リウマチの患者さんもいらっしゃいます。このようなケースについては、最近日本で認可された坑TNF療法を導入し、これまでコントロールできなかった患者様への治療が可能となりました。
また、関節破壊が運悪く進行してしまった場合でも、当院ではリウマチ外科治療の専門医が治療に携わっているので安心です。膝、股関節のみならず、足や手、指の治療も行っております。
スポーツ整形外科
関節鏡を用いた前・後十字靭帯再建術、半月板切除術、縫合術などスコープによる低侵襲性手術も最新の設備を用いて行っています。特に前十字靭帯再建術においては、最近の主流になりつつある二重束再建法を導入しています。また患者様のスポーツ種目やニーズに合わせて、再建材料を膝蓋腱、半腱様筋腱、人工靭帯の3種類からもっとも適した方法を選択することが可能です。
骨軟部腫瘍
骨軟部組織腫瘍(骨軟部腫瘍)とはいわゆる「整形外科」であつかう腫瘍の総称で日常診療の中で多く見られるものに骨転移があります。
骨軟部腫瘍は数が少なく、診断、治療も複雑なため、この分野を診る医師もそれほど数多くありません。一般整形外科施設では十分な知識をもった医師が少ないため誤った治療がされることがあり、専門的知識を持った医師に治療してもらうことが重要です。当院では増井部長に加え、帝京大学阿部准教授が毎週火曜日に診療にあたっています。