放射線治療室
放射線治療装置:Varian TrueBeam
TrueBeamは強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(SRT)など、安全性を考慮し短時間かつ高精度に行うことができる次世代放射線治療システムです。また、On Board Imager(OBI)によるKVのX線画像と6軸制御可能な治療台により患者セットアップ位置のズレを検出し、自動的に補正し治療精度が向上します。
治療計画用CT:SIEMENS SOMATOM go.sim
患者様の様々な状態に対応可能な850mmのオープンボア。放射線治療計画において最外周部までを高い信頼度で再構成することが可能です。
新しい画像再構成技術「Direct Density」は、撮影時の管電圧に関わらず一定の電子密度へ変換できる画像を提供するため、撮影条件を個別化に最適化でき視認性の優れた画像と標準化された線量分布計算が可能です。
金属アーチファクト低減技術「iMAR」は、金属によって失われたサイノグラム上の情報を補間処理することで復元し、金属アーチファクトを低減します。放射線治療における線量分布計算への影響は臨床上許容される程度に抑えられます。
IDENTIFY 体表面モニタリングシステム
天井に設置された3台の高精度光学カメラで監視し、体表面や体動をリアルタイムで表示。
体表面モニタリングシステムIDENTIFYは、3台のカメラを使用して計画用CT画像から体表面データを取得し治療台の上で患者様の身体の傾きやねじれなどを確認・調整して治療の精度を担保することができます。放射線治療時のセットアップのサポート以外でも、治療中の患者様の体動をモニタリングもできるので、高精度かつ安全な放射線治療が可能となります。光学式システムを採用していますので、被ばくなく体表面の測定ができます。
東洋メディック株式会社SunSCAN 3D
円筒形デザインの放射線治療用3D水ファントムであり、SSD100㎝、深さ40㎝、40㎝×40㎝照射野のスキャンもタンクシフトせず一回のセットアップで測定可能です。従来機と比較してタンクの水平および中心位置合わせ、検出器の水面に対する位置合わせなどが、短時間で自動セットアップされます。高精度測定が求められる定位放射線治療に対応するスキャン精度・効率性・再現性を実現できます。
RGSC 呼吸同期システム
赤外線センサーカメラ
患者様もわかりやすい、リアルタイムで呼吸状態をビジュアル表示
RGSCは、動体管理を用いた放射線治療の臨床ワークフローに組み込むことで、良好な治療計画の作成に利用することができます。患者さんの腹部に置かれた装置から呼吸などによる動きのデータを天井に設置された赤外線センサーで感知し照射するタイミングを計算します。また、ビジュアルコーチング装置を使って患者さんを呼吸パターンに合わせるように誘導し、良好な画像を取得することも可能です。