専門医療センター

人工骨頭周囲骨折症例

人工骨頭周囲骨折症例(増井)

症例 86歳、女性
当院で大腿骨頚部骨折に対して人工骨頭置換術施行
転院先で痛みが増強したため、当院受診
人工骨頭周囲骨折(Vancouver分類type B2)を認めた
初回手術時レントゲン
術前レントゲン・CT
Porus coating部で骨折を認め、ステムは沈下している
治療計画 *インプラント周囲骨折
  • 高齢者に多い
  • 様々な合併症
  • 骨粗鬆症
  • 早期に離床/リハビリが可能な強固な固定が必要
*再置換用の人工骨頭
  • 遠位固定型のセメントレスtypeロングステム:初期固定は、大きく分けてスクラッチフィット型(AMLなど)と遠位インターロッキング型(Delta Lockなど)の2種類に分けられる
  • セメントtypeロングステム
*LCP
  • 骨量・骨質や骨折型に応じたプレート長、スクリューの本数・位置・種類を検討する
  • LCPはステム先端を越える長いものを使用する
術後直後レントゲン
術中・後経過
  • 出血量:1056ml(バイアスピリン服用)
  • 手術時間:3時間5分
  • リハビリ:術後2日可動域訓練、車いす
術後3か月時のレントゲン
骨折部は骨癒合し、全荷重歩行中である