TIA(一過性脳虚血発作)
目次
TIA(一過性脳虚血発作)とは
一時的に脳の血流が乏しくなることで脳梗塞(のうこうそく)と同様の症状が起きるが短時間(通常は30分以内)で消失する発作のことをTIA(一過性脳虚血発作)と呼びます。TIAは脳卒中の前触れ症状とされており、発症した方の10~15%はその後3カ月以内に脳梗塞を発症するという報告があります。さらに、脳梗塞発症の約半分は48時間以内であるとされており、症状がおさまったからといって放置せず、急いで病院を受診することが大切です。
症状
TIAの症状
原則として脳梗塞とほぼ同様です
- 左右片側だけの手足・顔半分の脱力・麻痺・しびれ(手足のみ、顔のみの場合もあります)
- ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
- 立てない、歩けない、フラフラする
- 片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける
TIAが起こったら
TIAを疑う症状があれば、その後に本格的な脳卒中を発症する可能性がありますので直ちに医療機関を受診してください。治療開始は早ければ早いほど良い結果が得られるという報告が複数あります。また、発作時の症状や発作が起きた時刻、持続した時間、左右どちらに異常が発生したかなどは重要な情報ですのでぜひ記録して受診時にお伝えください。
当科の脳梗塞(脳卒中)治療の特長
当科の脳梗塞(脳卒中)治療の特長は以下の通りです
- 国内最大規模となる26床のSCU(脳卒中集中治療室)にて専門的な治療、ケアを実施しています
- 24時間365日、常に医師が常駐し、いつでも手術を含む緊急対応が可能な体制をとっています
- MSN(松戸脳卒中ネットワーク)の中核病院として地域の他施設や救急隊と連携をとった脳卒中対応を行っています
- 各種低侵襲治療(身体に優しい治療)を積極的に取り入れています
- 日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)の認定を受けた施設です
お問い合わせ
患者様
当院脳神経外科外来にお越しください。
脳神経外科外来 | 月曜日~土曜日(祝日除く) |
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現在、TIAを疑う症状が出ているなど緊急の患者様は24時間365日いつでも受診いただけます
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地域連携室までご連絡ください。
047-384-8564
月~金曜日 8:30-17:00/土曜日 8:30-12:30
この記事を書いた医師
熊井 潤一郎(くまい じゅんいちろう)
千葉西総合病院 副院長
脳神経外科主任部長